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かぐや姫

かぐや姫は、『竹取物語』に登場する主人公で、竹取の翁が光る竹の中から見いだした。やがて比類ない美貌の姫へと成長し、都でも名が知られる存在となる。竹から現れ月へ帰る物語は、日本最古級の物語文学として後世の創作や行事イメージにも影響を与えた。

概要

「竹から生まれ、月へ帰る」という筋立ては、現実離れした神秘性と、別れの切なさを同時に際立たせる装置として機能してきた。

物語の中盤では、姫に求婚する貴公子たちが現れ、かぐや姫はそれぞれに達成困難な宝物を求める難題を提示する。求婚者たちは策略や虚飾に走った末に失敗し、当時の権力や面目をめぐる風刺として読まれることもある。帝(みかど)からの求愛さえ退ける点も特徴で、恋愛の成就よりも「本人の意思」と「帰属先」をめぐる緊張が物語の芯になっている。

終盤、八月の十五夜に月からの使者が迎えに来て、かぐや姫は月へ帰還する。地上の家族や帝に別れを告げつつも、最後には“月の衣”によって感情が覆われる展開が置かれ、読後感に独特の冷たさを残す。帝が不死の薬を得ながらも用いず、伝説的に富士の山で焼かせたという後日譚は、永遠の命より喪失の現実を選ぶ寓意として語られやすい。

かぐや姫像は、時代ごとに再解釈されてきた。教科書的には「日本最古級の物語」に登場する姫として親しまれ、ポップカルチャーでは“月のプリンセス”の原型として引用される。近年も映像作品や舞台などでの翻案が続き、同じ筋でも「なぜ帰るのか」「地上で何を求めたのか」の解釈差が作品の個性になる。古典の登場人物でありながら、感情移入の入口が複数ある点が、かぐや姫が長く生き続ける理由といえる。

子供向け版だと大体中盤は省略されるのだ…

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