1月12日に話題となったキーワードは 「平野レミ」 です。
成人の日、大型生番組『平野レミの早わざレシピ!10周年感謝祭SP』と『ファミリーヒストリー 平野レミ ~誇り高きブイ家 愛に生きた一族~』が同日に放送され、Xではレシピと放送事故級のハプニング、壮大な家系エピソードが話題になりました。
朝は早わざレシピSP
NHK総合の朝枠では『平野レミの早わざレシピ!10周年感謝祭SP』が生放送され、「おったて鯛」や「偽装生チョコ」など“伝説レシピ”ベスト10をレミさんが一気に作り上げました。ゲストには北川景子さんや三谷幸喜さんが登場し、スタジオは終始ハラハラと笑いに包まれています。
夜は家族の物語ドキュメント
夜はドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』で「誇り高きブイ家 愛に生きた一族」が放送されました。スコットランドにルーツを持つブイ家から、サンフランシスコ、明治日本へとつながる壮大な家族史が紹介され、家で受け継がれてきた料理「牛トマ」の秘密も明かされています。
ポイント
型破りな料理番組と重厚な家族史ドキュメントが一日に凝縮されたことで、Xでは「カオスだけど元気が出る」「このまま朝ドラになりそう」といった声が広がりました。レミさんの“暴走ぶり”と同時に、その裏側にある確かな技術やバックグラウンドへも注目が集まっています。
朝から晩までレミさん三昧で、タイムラインが一日中にぎやかだったのだね、と思わず笑ってしまうのだ。
「平野レミDAY」の全体像
この日の朝は『早わざレシピ!10周年感謝祭SP』からスタートしました。番組開始からの名物レシピをランキング形式で振り返りつつ、生放送で次々と作り直すという、いつも以上に攻めた構成です。
スタジオには北川景子さんや三谷幸喜さん、和田明日香さんらおなじみのメンバーがそろい、視聴者は「レミさんが暴走し、ゲストが振り回される構図」をすっかり楽しむモードになっていました。祝日の朝の恒例行事として定着している様子が反応から伝わります。
夜の『ファミリーヒストリー』では一転してしっとりしたトーンで、レミさんのルーツが紹介されました。スコットランドの名家ブイ家から、日米関係の歴史、そして日本で差別と向き合いながら生きた父・平野威馬雄へと物語がつながっています。
早わざレシピ10周年SPの“カオス”
X上で特に盛り上がったのが、早わざレシピ10周年SPの“カオス”な名場面です。定番となった「伝説レシピ」群に加え、レミさんの自由すぎる振る舞いに、実況のポストが大量に流れました。
たとえば、まな板の上のにんにくをボウルで豪快につぶす場面では、床に落ちたにんにくを拾って使おうとするレミさんを、アナウンサーが「衛生上ダメです!」と全力で止める一幕がありました。視聴者からは「NHKの本気を感じた」「レミさんは特殊な訓練を受けていますと言ってほしい」といったツッコミが相次いでいます。
パスタを確実に折るために膝を使おうとし、「撮るんじゃないわよ!」とカメラに軽くキレてみせるシーンも話題でした。これには「レミさんの身体能力の高さ」「解説するアナの語彙がどんどん増えていく」といった感想が寄せられています。
料理そのものも強烈でした。「おったて鯛」はご飯の山の頂上に鯛を立て、さらに造花を口に飾るという見た目で、「グロいけど目が離せない」「ソナチネみたいな不穏さ」といった表現まで飛び出しました。一方で「トンチンカンライス」や「偽装生チョコ」など、家でも作りやすそうなレシピを実際に試したという声も多く、実用性の高さも支持されています。
カオスの裏にあるプロの技
“やりたい放題”のように見える一方で、レミさんの料理の腕前や段取りのよさを評価する声も目立ちました。盛りつけの際にパクチーの高さをさっと調整したり、時間内に仕上げるために工程を瞬時に組み替えたりする様子を見て、「本当はめちゃくちゃ手先が器用」「合理的だからこそ変に見える」と分析するポストもあります。
アシスタント役として定着した和田明日香さんについても、「一人だけ全工程が頭に入っていて、一人で全部作った方が早いレベル」「レミさんの通訳兼安全管理」といったコメントが寄せられていました。レミさんの自由さを受け止め、周りがフォローするチームプレーも、番組の魅力の一つになっています。
ファミリーヒストリーで見えた素顔
夜の『ファミリーヒストリー』では、朝のハイテンションな姿とはまた違うレミさんの一面が描かれました。祖父ヘンリー・パイク・ブイはスコットランドの名家出身で、王直属のワインマスターも務めた家系だと紹介され、視聴者からは「スケールがジョジョ級」「朝ドラばけばけと並ぶ国際結婚物語」といった感想が出ています。
ヘンリーがサンフランシスコで日米協会の初代会長を務め、日本に渡って平野駒と出会い、やがて父・平野威馬雄が生まれるまでの流れも取り上げられました。威馬雄は「あいの子」と呼ばれ差別に苦しみながらも、フランス文学者、詩人、翻訳者として活躍した人物です。
視聴者のポストには、子どもの頃に威馬雄の本を課題図書として読んだという人や、「外国人差別に立ち向かった家族の歴史をもっと知りたくなった」という声もありました。レミさん自身の明るさの裏側に、複雑な歴史と葛藤を抱えた一族の物語があることが、あらためて可視化された形です。
家族に受け継がれてきた料理「牛トマ」も重要なモチーフとして登場しました。明治時代にヘンリーが考案した牛肉とトマトの炒め物が、世代を超えて受け継がれ、現在のレミさんのレシピにも影響を与えているという流れに、「料理が家族の記憶そのものになっている」と感動する反応も多く見られます。
Xの反応から整理する3つのポイント
Xの反応を眺めると、平野レミという存在がなぜここまで愛されているのか、いくつかのポイントが見えてきます。
1つ目は「放送事故ギリギリまで攻めるのに、どこか安心して見ていられること」です。床に落ちた食材を使おうとして全力で止められたり、カンペを強奪してそのまま読んだりと、普通の番組ならNGになりそうな場面が続きますが、「レミさんだから許される」「NHKの飛び道具」といった受け止め方が広がっています。
2つ目は「本業やバックグラウンドとのギャップ」です。元シャンソン歌手であることや、クォーターであること、祖父母の国際結婚のエピソードなどが紹介されると、「実はエリート一族」「シャンソンを歌うと急に雰囲気が変わる」といった驚きの声が上がりました。朝の“魔界の晩餐”のような料理と、夜の重厚な家族史との振れ幅が、キャラクターの奥行きをより深く感じさせています。
3つ目は「ドラマ化・朝ドラ化を望む声が多いこと」です。ブイ家の歴史や、父・威馬雄、夫・和田誠とのエピソードを見た視聴者からは、「このまま朝ドラにしてほしい」「いずれレミさんの人生そのものがファミリーヒストリーになる」といった期待が投稿されていました。
象徴的な反応として、こんなポストもありました。
「おっ立てレシピ」「今日のおったて」といった独特の言葉選びに、レミさんの料理が単なる“おうちごはん”を超えた娯楽コンテンツになっていることがよく表れています。
祝日朝の“恒例行事”として定着?
今回、朝は生放送の早わざレシピ、夜はファミリーヒストリーという構成で、「朝から晩までレミさんデー」という形になりました。Xでは「毎年このセットで見たい」「大人も子どもも一緒に笑える祝日番組」といったポストも見られ、祝日朝の恒例企画として完全に定着しつつある印象です。
一方で、「食材を乱暴に扱うのが苦手」「短時間で何品も作らせるのはどうなのか」という冷静な意見も少数ながら見られました。見ていてハラハラする部分も含めて楽しめるかどうかが、好みの分かれ目になっているとも言えそうです。
これからの楽しみ方
今回の放送と反応を踏まえると、平野レミコンテンツの楽しみ方はいくつかあります。レシピを実際に作ってみる、名シーンを切り取ったポストで笑う、ファミリーヒストリーを通じて移民史や差別の歴史に思いをはせる、そして著書やエッセイから言葉のセンスに触れるなど、入り口はさまざまです。
特に、家族やパートナーとの関係を語る場面や、「私のまんまで生きてきた」と語る姿に勇気づけられたという声も多く、単なる料理番組の枠を超えた存在になっていることが伝わってきます。
料理も家族のドラマも全部ごちゃまぜにして楽しませてくれるのが、平野レミさんのすごさだなあ、としみじみ感じた一日だったのだ。

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