1月5日に話題となったキーワードは 「白石聖」 です。
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主人公・小一郎の幼なじみ、直を演じる白石聖が、初の大河出演に挑んでいます。悲劇のヒロインとしての覚悟や、少年マンガのような疾走感を持つ脚本への手応え、そして“忘れられない存在”になりたいという思いを語る彼女への注目が高まっています
何が起きたか
仲野太賀主演の大河ドラマ「豊臣兄弟!」がスタートし、白石聖がオリジナルキャラクターの直役で大河デビューしました。直は主人公の幼なじみにして初恋の相手という、物語の鍵を握る存在です。
注目を集めたのは何故か
直は乱世に翻弄される悲劇のヒロインという立場にありつつ、男勝りで芯の強い女性として描かれます。白石が「忘れられない存在になってくれたら」と語った言葉と、代役としての大抜擢が重なり、期待が一気に高まりました。
ポイント
白石自身の素顔を生かした芝居、先端技術を駆使した撮影現場、そして「少年マンガみたい」と語る脚本の疾走感。この三つの要素を押さえることで、直というキャラクターと作品世界の魅力がより立体的に見えてきます。
代役としてのプレッシャーも抱えながら、初の大河でここまで存在感を出しているのはすごいことだと感じるのだ。
白石聖が演じる悲劇のヒロイン直
白石聖が演じる直は、主人公・小一郎と同い年の幼なじみで、尾張中村の土豪の娘という設定です。小一郎と藤吉郎の兄弟とともに育ちながら、男勝りでよく笑い、思ったことをはっきり口にする一方で、小一郎をひそかに慕うという複雑な感情も抱えています。
インタビューの中で白石は、直について「芯がしっかりとしていて、非常にたくましい素敵な女性」と語っています。小一郎の気持ちが揺らぎそうなときに、直が真正面から支える場面があり、そのシーンで初めて「直としてそこに立てている実感が湧いた」とも明かしていました。
自身との共通点として挙げたのは、「嫌なものは嫌だと言える」という点です。男勝りという自覚はあまりないものの、はっきりした性格をそのまま生かしてほしいという監督の言葉を受け、作り込みすぎず自然体で臨んでいることが伝わってきます。
視聴者にとっても主人公にとっても、直が「忘れられない存在」になることが、白石の目標であり、物語における重要なテーマの一つと言えます。
初の大河で向き合うプレッシャーと手応え
大河ドラマへの出演自体が初めてとなる白石は、時代劇の経験が少ないことから所作への不安も口にしています。撮影前には所作指導の時間を設けてもらい、着物での立ち居振る舞いから、走り方、座り方に至るまで丁寧に準備を重ねたそうです。
直は意思がはっきりしている人物のため、「目からキャラクター性が伝わる芝居をしたい」という意識も強いといいます。大仰な感情表現ではなく、視線や表情の変化で気持ちを伝えるスタイルは、初回放送の時点でも印象的でした。
一方で、直は乱世の中で待つことしかできない場面も多く、「戦国の世で待つしかない歯がゆさ」を実感したというコメントも出ています。能動的でありながらも、時代の制約に縛られざるを得ない女性というバランスが、悲劇のヒロインという立場をより鮮やかに浮かび上がらせています。
和気あいあいの現場と最新スタジオ技術
主演の仲野太賀とは3度目の共演で、幼なじみという関係性を作るうえでもコミュニケーションが取りやすかったと振り返っています。あるシーンでは、仲野が本番で感情を爆発させる芝居を見せ、その調整方法を教えてもらったことで多くを学んだとも語りました。
現場の雰囲気については「和気藹々」という言葉が何度も出てきます。仲野が周囲に気を配る座長ぶりを発揮し、池松壮亮との掛け合いも、撮影の合間から仲の良さが伝わってくるようなムードだと言います。そうした空気感が、そのまま画面の兄弟のテンポの良さにつながっているように感じられます。
撮影環境で白石が特に驚いたのが、LEDウォールを活用したバーチャルプロダクションのスタジオです。スタジオ内にいながら、広大な野外セットにいるかのようなリアルな映像が広がり、「室内なのに外だ」と感じるほどの没入感があったとコメントしています。
「少年マンガみたい」な脚本の魅力
脚本を手がけるのは、テンポの良い作品で知られる八津弘幸です。白石は台本を読んで「少年マンガみたいな疾走感」を強く感じたと話しています。秀長である小一郎の目線から物語が進む構成は、大河ドラマとしても新鮮で、その目新しさが作品の大きな魅力になっています。
信長の草鞋を秀吉が温める、有名なエピソードをコミカルに描いている点も白石のお気に入りです。歴史ものに馴染みがない人でも思わずクスッと笑ってしまうような場面が随所にちりばめられており、重厚な戦国ドラマでありながらも、ポップで軽やかなタッチが共存しているのが特徴です。
戦国時代の物語である以上、人が亡くなっていく悲しい展開は避けられませんが、魅力的なキャラクターたちが生き生きと描かれていることで、視聴体験は暗くなりすぎず、前向きな余韻が残る構造になっています。
広がる「直」と白石聖への期待の声
放送開始に合わせた公式アカウントのカウントダウンでは、仲野太賀と並んで白石聖の名前も前面に出され、作品の顔の一人として扱われていました。初回放送が近づくにつれ、「直ちゃんの白石聖が楽しみ」「初大河での飛躍に期待」といった前向きな声が増えていきました。
長く彼女を見てきた視聴者からは、「孤独のグルメに出た頃から注目している」「ドラマ10のしもべえを見てからずっと気になっていた」といった反応も見られます。過去作での印象に、大河でのヒロイン役という新たな要素が加わり、「いよいよ本格的にブレイクするのでは」という期待感が高まっています。
代役としての起用という背景から、「麒麟がくるの川口春奈を思い出す」「違和感がなく、むしろ役にぴったり」といった感想も相次ぎました。永野芽郁が演じていた場合のイメージを想像しながら、「結果的に直には白石が合っていたのではないか」と受け止める人も少なくありません。
物語の中で直が担う役割と今後の見どころ
物語の序盤において、直は小一郎にとっての「帰る場所」として機能しています。貧しい農家に生まれた小一郎が、兄とともに乱世に足を踏み出そうとするとき、直の存在は心の支えであり、同時に葛藤の源にもなっていきます。
次回予告や各種のあらすじでは、直の縁談が決まり、小一郎が自分の気持ちを押し殺して祝おうとする姿が描かれることが示されています。悲劇のヒロインという言葉が示すように、二人の関係が順風満帆とはいかないことはほぼ確実で、その行方を思うだけで胸が締め付けられるという声も上がり始めています。
視聴者としては、直の幸せを願いながらも、戦国を舞台にした大河ドラマならではの厳しい運命からは目をそらせない、複雑な感情で見守ることになりそうです。
いまの段階で注目したいのは、直がどのように小一郎の決断を後押しし、逆に小一郎の生き方が直の人生をどう変えていくかという点です。幼なじみという距離感だからこそ言える一言や、何気ない表情の変化が、後の展開で大きな意味を持つ可能性もあります。
「忘れられない存在」になれるかどうか
白石聖は、「小一郎にとっても、視聴者の方々にとっても、直が忘れられない存在になってくれたら」と語っています。これは単に人気キャラクターを目指すという意味だけでなく、物語全体の印象を左右する役割を自覚している発言でもあります。
主人公の初恋の相手であり、物語序盤を引っ張るヒロインでもある直が、視聴者の記憶に残るかどうかは、作品にとって決定的なポイントの一つです。初回放送の反響を見る限り、そのスタートはかなり好感触で、「代役」という枠を超えて、ひとりの女優として新たなステージに立ったと言えそうです。
これから一年をかけて描かれていく「豊臣兄弟!」の物語の中で、直がどのような軌跡をたどるのか。そして、白石聖がその過程でどこまで存在感を広げていくのか。物語の行方と共に、女優としての飛躍にも注目が集まります。
直というキャラクターを通じて、白石聖という女優の名前をはっきり覚えたという人も多そうで、ここからの伸びしろがますます楽しみなのだ。

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