VTuberは、主に2Dや3Dのアバターを用いて動画配信や投稿を行う配信者の総称である。モーションキャプチャやフェイストラッキングなどの技術により、実在の人物の表現をキャラクターとして提示できる点が特徴となる。日本発の文化として広がり、ライブ配信、音楽、広告、コミュニティ形成まで活動領域が拡大している。
概要
2010年代後半にYouTubeや配信プラットフォームの成長とともに存在感を強め、個人の活動から企業プロジェクトまで幅広い形で定着した。顔出しに依存しない表現手段として、配信者のプライバシーや役割の切り替えを支えつつ、視聴者側にはキャラクター性を軸とした没入体験を提供する。視聴者が人物とキャラクターの両方を同時に受け取れる構造が、VTuber特有の魅力とされる。
技術面では、カメラで表情や姿勢を読み取ってアバターに反映する手法が一般化し、環境に応じて簡易な2D表現から高精細な3Dライブまで選択できるようになった。配信の内容も雑談やゲーム実況に限らず、音楽制作、企画番組、教育的な解説、イベント出演などへ広がり、個々の強みを前面に出すスタイルが発達した。映像技術と企画力の組み合わせが、個人の表現を産業規模に押し上げた要因の一つといわれる。
文化的には、ファンアートや切り抜き動画、二次創作の慣習が拡散の燃料となり、コミュニティが自律的に盛り上がりを作る場面が多い。企業所属の場合はマネジメントや権利処理の整備が強みとなる一方、活動の継続性や方針変更が注目点になりやすい。個人勢では自由度が高い反面、制作負担や運営リスクを抱えやすく、支援サービスや共同制作の仕組みが発展してきた。個人と組織のどちらでも成立しうる柔軟さが、VTuberという枠の広さを支えている。近年は多言語展開や海外イベントへの参加も増え、音楽やゲームのプロモーション、自治体や企業の広報など、外部領域との接点が増加している。
画面の向こうの人柄とキャラクターが重なるところが、つい見続けたくなるポイントなのだ。

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