ドムドムバーガーは、日本で最初期に誕生した国産ハンバーガーチェーンとして知られる外食ブランドである。ダイエー系の店頭展開から始まり、事業譲渡を経て再編された。近年は個性の強い期間限定商品と話題作りで再注目を集めている。
概要
1970年2月に東京の町田周辺で1号店が開かれたとされる。スーパーの店頭に食の目玉を置く発想と相性が良く, 買い物動線の中で気軽に食べられるハンバーガーとして広がった。創成期からの立ち位置は外食専門店というより, 小売の中にある飲食の顔に近い。
運営母体は時代に応じて変わってきた。ダイエー系の事業として伸長した時期があり, 1990年代には全国で大規模に出店していたと語られる。一方で小売業の環境変化と不採算整理の影響を強く受け, 店舗網は縮小しながらブランドの存続が注目された。
2017年前後に事業が再編され, 新体制の下で商品開発と発信を強めた。定番の安心感に加えて企画性の高い商品を前面に出し, 小規模でも話題を作る戦略が目立つ。公式サイトの店舗案内では, 現在の営業拠点が一覧化されており数十店規模のチェーンとして運営されている。
出店先には遊園地や商業施設, 大型量販系のテナントなどが含まれる。近年はグループ企業や他社との連携で別ラインの店名を掲げる例もあり, ブランドを守りつつ見せ方を変える試みが続く。
沿革
背景として, 日本で外資バーガーが本格展開する以前に国産チェーンを作る動きがあった。ダイエーが独自に研究し, 店頭での販売を軸にハンバーガーショップを立ち上げた流れが起点とされる。店名とロゴは短く覚えやすく, 量販の空気の中でも目立つ設計だった。
成長期には店舗数が大きく増え, ファミリー層の身近な軽食として定着した。メニューは当時の日本の味覚に合わせた調整が意識され, 外来の食文化をそのまま移植するのではなく日常食へ寄せる工夫が重ねられた。
2000年代以降は母体の不振と再編の波を受けた。閉店が進み, 絶滅危惧種と呼ばれるような語られ方も出た。2017年前後の事業譲渡を経て, 専業チェーンとしての色を濃くしながら再出発した。
2020年代には復刻や話題商品で存在感を取り戻した。小さなチェーンだからこそできる機動的な企画と, それをSNSで拡散させる手法が再評価につながった。メディアで経営者や商品開発が取り上げられ, ブランド史そのものが物語として消費される局面もある。
特徴
第一に, 歴史の古さと国産チェーンとしての位置づけが特徴である。マクドナルドやモスバーガーより前に出店したと語られ, 日本のバーガー史の入口として参照されることが多い。長寿ブランドの記憶が, 現在の話題性の土台にもなっている。
第二に, 期間限定や企画商品の尖り方が目立つ。丸ごとの食材を使うなど見た目で驚かせる商品が象徴例として語られる。食べ物としての満足だけでなく写真映えと驚きを設計に含める点が, 近年のドムドムらしさとして定着した。
第三に, 立地と業態の柔軟さがある。路面店よりも商業施設内の比率が高い時期があり, 出店先に合わせて提供速度や客層への寄せ方を変えやすい。小規模チェーンのため, 店舗ごとの色が出ることもある。
味の方向性は素直で食べやすい設計を基調にしつつ, 企画品では大胆に振れる。定番と企画の振り幅が, 固定ファンと新規の両方を呼び込みやすい構造になっている。
評価
支持の中心には懐かしさがある。かつて店が身近にあった地域では, 記憶の味として語られやすい。再編後に初めて食べた層でも, 老舗が攻めた商品を出す意外性が楽しまれている。
一方で店舗数が多い全国チェーンではないため, 体験できる人が限られるという評価も出やすい。そこでオンライン発信や限定企画で接点を増やし, 店舗に行けない人にも存在を知らせる工夫が続く。話題の作り方が上手いという見方が, 近年の評価の核になっている。
メディア露出では復活劇として描かれることが多い。大規模チェーンの効率競争とは別の軸で, 小さくても印象に残るブランドを目指す姿が注目点として語られる。結果としてドムドムバーガーは, 日本のバーガー文化の古参でありながら現代的な話題作りも行うブランドとして位置づけられている。
店名の由来はダイエーの合言葉どんどん安くにちなんだという説があるのだ!

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