伯乃富士は、伊勢ヶ濱部屋に所属する大相撲の幕内力士である。鳥取県倉吉市出身で、付け出し制度を経て早期に関取へ到達したことで注目を集めた。2025年末に四股名を伯桜鵬から改め、番付上位との対戦や三賞獲得を重ねながら存在感を強めている。
概要
鳥取県出身の若手として頭角を現し、幕内では前頭上位での取組も経験するなど上位定着をうかがう位置にいる。宮城野部屋で土俵を踏んだのち、部屋の再編を経て伊勢ヶ濱部屋に籍を置いた。番付や成績の推移が早い段階から注目され、相撲内容の幅広さでも評価されている。
四股名は本名の落合哲也から始まり、のちに伯桜鵬を名乗り、2025年12月に伯乃富士へ改名した。改名の背景には、伊勢ヶ濱部屋としての一体感を重んじる方針と、出身地がかつて伯耆国と呼ばれた地域であることを踏まえ、伯の字を残す意向があったと報じられている。改名は単なる呼称変更にとどまらず、部屋の体制や本人の立ち位置の変化を象徴する出来事として受け止められた。
大相撲では番付上位ほど横綱や大関などとの対戦機会が増え、内容と結果の両面が問われる。伯乃富士も前頭上位での星の積み重ねや、強豪相手の白星を通じて評価を伸ばしてきた。三賞の獲得歴があることは、場所ごとの活躍が際立った力士として公式に認められた証しとなる。
来歴
2003年8月22日生まれ。鳥取県倉吉市で育ち、少年期から相撲に取り組んだ。学生相撲で実績を残し、付け出し制度により初土俵から高い段階で番付を与えられた。付け出しとは、アマチュア大会などの実績を条件に、前相撲より上の地位からスタートできる仕組みである。
2023年1月場所で初土俵。序ノ口から積み上げる一般的な道筋とは異なり、短期間で関取の地位に到達した点が大きな話題となった。十両を経て幕内へ進み、上位との対戦で経験を積みながら番付を上げていった。成績面では休場を挟む場所もあったが、復帰後に白星を重ねるなど、波を小さくしつつ地力を示してきた。
2025年末の改名を経て、2026年初場所では西前頭三枚目に位置づけられ、序盤から強豪との取組が続いた。番付が上がるほど一番ごとの質が問われる中で、前頭上位で勝ち越しを狙う立場へ進んだこと自体が、力士としての成熟を示す指標になっている。
特徴
体格は幕内力士として標準から大柄の部類に入り、組み止めてからの圧力と、押し相撲での前進力の両方を持ち味とする。得意型としては左四つからの寄りを軸にしつつ、相手の出方によって突き押しにも切り替える柔軟さがある。相手の体勢が崩れた瞬間を逃さず、短い距離で勝負を決める相撲も見せる。
土俵際の対応力も特徴の一つで、相手の攻めを受けながら方向転換する動きや、上体の粘りによって残す場面がある。一方で、攻め急いだ際に体が開きやすい局面も見られ、相手に差し込まれたときは守りと攻めの切り替えが勝敗を左右しやすい。こうした強みと課題が取組ごとに表れ、内容面の評価につながっている。
評価
早期に幕内へ上がった経歴から、次代を担う候補として見られてきた。三賞の受賞歴があることは、単に勝ち星を積むだけでなく、場所全体で印象的な相撲を取った力士として評価されたことを意味する。上位力士との対戦で金星を挙げた記録もあり、格上相手でも勝機を作れる点が強みとして語られる。
改名後は伯乃富士の名で番付と成績が記録されるため、伯桜鵬時代の実績と連続したものとして捉える必要がある。ファンの側では呼称の変化に慣れるまで時間がかかる一方、土俵上の印象は四股名以上に取組内容で定着していく。上位定着を目指す局面では、対戦相手の研究と自分の型の精度がより重要になり、伯乃富士はその渦中にいる力士として注目されている。
四股名の伯は伯耆国にちなむ字で、出身地のルーツを土俵上に刻む名付けなのだ!

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