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中央学院大学シード逃す悔しさ 味わった55秒の重み

1月4日に話題となったキーワードは「中央学院大学」です。

第102回箱根駅伝中央学院大学は総合11位となり、7年ぶりのシード権獲得をあと一歩で逃しました。予選会1位から挑んだチームがなぜ55秒の差に泣いたのか、レース展開と川崎勇二監督の言葉から、その背景と来季への課題を検討します。

何が起きたか

第102回箱根駅伝で、中央学院大学は総合11位となり、10位の日大に55秒届かずシード権を逃しました。

注目を集めたのは何故か

予選会をトップ通過し、序盤からシード圏内で粘り続けた末の11位という結果が「あと一歩」の悔しさとして多くの人の心に残りました。

ポイント

予選会1位という期待と、レース展開の妙、川崎勇二監督の「甘さ」という言葉が重なり、中央学院大の今後に注目が集まっています。

最後までシードラインすれすれの攻防で、見ている側も胸が苦しくなるようなレースだったのだ。

予選会トップから本戦へ

中央学院大学は、箱根駅伝予選会を1位で通過し、本戦に乗り込んできました。関東の強豪校がひしめく中でのトップ通過は、チームの総合力の高さを示すものでした。

予選会1位という結果は、単に本戦出場を決めただけでなく、「本戦でのシード権争いの主役になれる」という期待も背負うことになります。チームとしても、7年ぶりのシード権獲得を現実的な目標として掲げていました。

箱根駅伝のシード権は、翌年の本戦出場権を自動的に得られる10位以内の大学に与えられます。予選会に回らなくてよくなるため、チームづくりやトレーニングの計画にも大きな余裕が生まれます。

そんな状況の中で迎えた本戦は、中央学院大にとって「予選会王者としての意地」と「シード権奪還」という二つのテーマが重なる重要なレースでした。

序盤好スタートからの粘りのレース

レースは主将の近田陽路選手が1区を任され、区間4位という堂々の走りでスタートしました。1区の終わりで上位校とほぼ差のない位置につけたことは、チームにとって大きな追い風になりました。

しかし、2区以降は徐々に順位を落とし、往路を終えた時点で中央学院大は11位。とはいえシード圏内の10位とはわずかなタイム差で、復路で十分に逆転可能な位置でした。

復路に入ると、中央学院大は早々に10位へ浮上します。6区から8区にかけては、シード圏内をキープしながらも、背後から他大学の追い上げを受け続ける展開となりました。中でも、帝京大と日大とのタイム差は刻一刻と変化し、最後まで予断を許さない状況が続きます。

「気づけば安全圏にいた」ではなく「常に追われ、追いかける立場だった」ことが、今回の中央学院大のレースをよりドラマチックなものにしました。

壮絶なシード権争いと11位という現実

シード権争いが本格的に激しくなったのは、復路中盤以降です。中央学院大は一時9位に浮上するなど、流れを引き寄せた時間帯もありましたが、終盤にかけて日大と帝京大が猛烈な追い上げを見せました。

10区では、日大・帝京大・中央学院大の3校がほぼ同じ時間帯にスタートするかたちとなり、タイム差や一斉スタートの条件が絡んだ複雑な攻防に。中継では「2秒差」といった情報も飛び交い、画面越しにも緊張感が伝わるラスト数キロになりました。

実際のゴールタイムでは、中央学院大は総合11位でフィニッシュし、10位の日大とは55秒差。このわずかな差が、シード権の有無を分ける結果となりました。

大学公式アカウントからの感謝のメッセージにも、悔しさと同時に、支えてくれた人たちへの思いがにじんでいます。順位だけを見れば残念な結果ですが、最後の最後までシード権争いの中心にいた存在感は十分に示しました。

川崎監督が語った「甘さ」の意味

レース後の報告会で、川崎勇二監督は「あと一歩のところがこのチームの甘さ、あと一歩のところが私の甘さだと思っています」と振り返りました。この「甘さ」という言葉は、多くの視聴者やファンの心にも強く残りました。

ここでいう甘さとは、単なる気持ちの弱さというよりも、勝ちきるための詰めの部分に関わるものだと考えられます。例えば、区間中盤でのペースの上げ下げ、風やコースに応じた走り方の工夫、ラスト数キロでのギアチェンジなど、細部の積み重ねが結果に直結するのが箱根駅伝です。

「あと一歩」を詰めるには、選手個々の走力だけでなく、チーム全体の戦略や準備、レース中の判断力まで含めた総合力が問われます。

監督自身が自分の甘さにも言及したことからも、責任を選手だけに押しつけるのではなく、チーム全体で課題を共有し、来季に向けて改善していく姿勢がうかがえます。

支える地域とファンの声

中央学院大学は千葉県我孫子市にキャンパスを構える大学で、地域とのつながりも深いチームです。大会後には、我孫子市役所などからも労いのメッセージが寄せられ、地元を挙げての応援ぶりがうかがえました。

また、元箱根ランナーや解説者、駅伝ファンからも「予選会1位からの戦いぶりは立派だった」「また来年、予選会から戻ってきてほしい」といった励ましの声が多く見られます。

シード権を逃した悔しさは大きいものの、中央学院大の粘り強い走りは、多くの人に強い印象を残しました。勝った大学だけでなく、ゴールまで襷をつないだすべてのチームに物語があるということを、改めて感じさせてくれます。

来季へ向けて問われる「あと一歩」

来季の中央学院大にとっては、まず再び予選会を突破しなければなりません。予選会1位から本戦に挑んだ今年と違い、「11位でシードを逃したチーム」という新しいプレッシャーも背負うことになります。

箱根駅伝は、選手の卒業や新戦力の加入、ケガやコンディションなど、多くの要素で戦力が入れ替わる大会です。今年の結果だけで来季の勢力図を決めつけず、長い目でチームの成長を見ていくことも大切です。

それでも、予選会1位という実績と、本戦でのシード争いの経験は、来季の大きな財産になります。今大会での「55秒」をどう受け止めるかによって、チームは一段と強くなれるはずです。

川崎監督が語った「その甘さを1年間でなくして、みなさんに良い報告ができれば」という言葉どおり、来年の箱根路で、より成熟した中央学院大の姿を見たいところです。

悔しさの残る11位だけれど、この経験を全部力に変えられたら、来年の中央学院大は本当に怖い存在になりそうなのだ。

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