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ドームでウルフアロン初陣王座戴冠 柔道金メダリストが新日で覚醒中

1月5日に話題となったキーワードは 「ウルフアロン」 です。

東京ドームの大舞台で、柔道五輪金メダリストのウルフアロンがデビュー戦にしてNEVER無差別級王座を獲得しました。丸刈りと黒ショートタイツで臨んだ覚悟の初陣が、プロレス界や柔道界にもたらす意味や今後の期待は。

何が起きたか

東京ドーム大会でウルフアロンがEVILを変形三角絞めで仕留め、プロレスデビュー戦でいきなりNEVER無差別級王座を奪取しました。

注目を集めたのは何故か

柔道男子100キロ級の東京五輪金メダリストが丸刈りと黒ショートタイツ姿で「本気の転向」を示し、さらに王者からベルトまで奪い取ったインパクトが大きかったためです。

ポイント

柔道界とプロレス界というこれまで距離のあった世界をまたぎつつ、ウルフアロンが「一からの挑戦」を選んだことが、多くのファンの心をつかんでいます。

いきなりタイトルマッチでしかも王座奪取は、物語としても出来すぎなスタートなのだ!

ウルフアロンとはどんな選手か

ウルフアロンは、2021年の東京オリンピック柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したトップ柔道家です。日本代表として長く活躍し、国際大会でも安定して表彰台に立ってきた実績の持ち主でした。

そんな彼が2025年、現役柔道家としての道に区切りをつけ、新日本プロレスへの入団を決断しました。年齢は29歳。同世代、あるいは年下のレスラーたちがすでにメイン戦線で活躍している中で、自らはヤングライオンと同じ立場から出直す道を選んだことが、まず大きな話題になりました。

入団後は、いきなりリングに上がるのではなく、しばらくセコンドや道場での練習に専念して準備を重ねてきました。観客の前に立つよりも、まずは受け身やブリッジといったプロレスの基礎を一から学ぶ姿勢が、周囲から「真面目すぎるくらい」と評されていたところです。

柔道の実績に胡座をかくのではなく、一度自分をゼロに戻してからプロレスに飛び込んだことが、今回のデビュー戦をよりドラマチックなものにしました。

デビュー戦の流れと見どころ

デビューの舞台となったのは、毎年恒例となっている1月4日の東京ドーム大会です。しかもただのデビュー戦ではなく、NEVER無差別級王者EVILへの挑戦というタイトルマッチ。金メダリストにしてはいきなりの大一番、プロレスラーの視点で見ればかなり無茶なカードでもあります。

入場シーンから、覚悟の度合いがはっきりと伝わりました。柔道男子代表監督の鈴木桂治が陣太鼓を叩く中、丸刈り頭に柔道着姿で登場したウルフは、リングに上がる直前にその柔道着を脱ぎ捨てました。黒一色のショートタイツとシューズは、新日本の若手であるヤングライオンを象徴するスタイルです。

NEVER無差別級は、新日本プロレスの中でも「体重を問わず、ハードで激しいスタイル」を売りにしてきた王座です。派手さだけでなく、重い打撃や投げ技、粘り強い受けが求められるベルトで、ウルフがいきなりこのタイトルに挑んだこと自体が異例の出来事でした。

試合はEVILの奇襲からスタートしました。場外でのイス攻撃やテーブル攻撃、仲間の乱入など、悪役らしいラフファイトのオンパレード。それを真正面から受け切った上で、ショルダータックルやパワースラム、オリンピックスラムといったパワー技で巻き返していったのがウルフでした。

途中では、棚橋弘至の代名詞ともいえるフライングボディプレスを繰り出し、会場を大きくどよめかせます。テーブル攻撃を浴びて虫の息になりながらも、最後はEVILの攻撃を切り返し、逆十字から変形三角絞めへと移行。締め上げられたEVILが失神し、レフェリーストップで決着となりました。

柔道で培った絞め技と関節技の技術を、プロレスらしいドラマの中に自然に組み込めていた点が、単なる「柔道家の参戦」とは違う完成度でした。

柔道からプロレスへ 転向の背景と覚悟

かつては柔道界とプロレス界の関係がぎくしゃくしていた時期もありましたが、ウルフアロンの転向には全日本柔道連盟からもエールが送られています。本人も長い時間をかけて悩み、柔道をやり切ったという実感の末に、新しい挑戦としてプロレスを選んだと語っています。

デビュー会見ではEVILから「負けたら丸刈り、柔道着禁止」という乱暴な条件を突きつけられていましたが、実際には試合の前に自ら坊主にしてリングに現れました。これは、相手の要求に対する意地の張り合いというより、「柔道家としての自分に区切りをつけ、新日本プロレスのヤングライオンとして一からやる」という宣言に近い行動です。

試合後の会見で、ウルフは「23年間やってきた柔道を引退して、今日やっとプロレスラーになれた」「今日の勝利はビギナーズラックの要素も大きい。ここからが本当の戦い」とコメントしています。ベルトを巻きながらも浮かれた様子はなく、むしろプレッシャーを自覚しているような表情が印象的でした。

プロレスや格闘技の技は、専門のトレーニングや受け身の習得を前提とした危険な動きです。テレビや動画を見てマネをするのは非常に危険なので、観る側はあくまで「リング上の技」として楽しむことが大切です。

ファンと業界の反応はどうだったか

SNS上では、試合直後からウルフアロンに関する反応が一気に増えました。ライブドアニュースのハイライト投稿には多くの「いいね」が集まり、「やっとプロレスラーになれた」というコメントに共感する声が目立ちます。

新日本プロレス公式も、デビュー戦での王座奪取を大きく打ち出し、「衝撃のデビュー戦」として写真付きで紹介しました。プロレスファンからは「受け身も含めて新人離れしている」「柔道技だけに頼らずストロングスタイルをやっていた」と、試合内容そのものを評価する意見が多く見られます。

また、タレントやアナウンサー、ほかのレスラーからの言及も相次ぎました。中には「地上波でプロレスを久しぶりに見た家族が、ウルフアロンをきっかけに最後まで釘付けになった」といった声もあり、普段プロレスを見ない層への広がりも感じさせます。

柔道界からも、「職業選択の自由」「新しいチャレンジを応援したい」といったメッセージが出ており、かつてほどの対立構図は見られません。むしろ「柔道で培ったものを別の形で生かしている」と前向きに捉える空気の方が強くなっています。

ウルフアロンが開く“二つの世界”

ウルフアロンの転向には、単に一人のスター選手が競技を変えたという以上の意味があります。一つは、オリンピック競技からプロレスへの「セカンドキャリア」の新しいパターンを示したことです。トップアスリートが引退後に指導者や解説者ではなく、表現としての格闘エンタメに入っていく道は、まだ多くありません。

もう一つは、柔道とプロレスが「どちらかを選ぶ」関係ではなく、それぞれの良さを尊重しつつ人材が行き来できる可能性を示した点です。柔道側から見れば、厳しい稽古で培った技術や精神力が、違う舞台で新しい価値を生んでいるという事例になります。

観る側にとっても、「柔道の延長としての技」ではなく、「プロレスの中でどう見せるか」という工夫に注目すると、試合の面白さが一段深く感じられるはずです。

課題と今後の焦点 チャンピオンとしての試され方

もちろん、デビュー戦で王座を獲ったからといって、すべてが順風満帆というわけではありません。二戦目では、さっそく凶器攻撃を受けて苦しい展開になったことも報じられており、「研究されてからが本番」という本人の言葉どおり、ここからは防衛戦やシリーズ参戦を通じて、よりシビアな評価が下されていきます。

NEVER無差別級は、歴代王者たちがハードな試合でベルトの価値を高めてきたタイトルです。ウルフアロンに求められるのは、柔道由来の説得力ある技だけでなく、長期シリーズを戦い抜くスタミナや、観客を巻き込む表現力、ストーリーの中での役割など、プロレスラーとしての総合力です。

その上で本人は、最終的な目標としてIWGP世界ヘビー級王座への挑戦も口にしています。NEVERの王者として経験を積み、いずれは団体トップ戦線へと名乗りを上げるのか。あるいはタッグ戦線や海外遠征など、違う形で個性を伸ばしていくのか。進むルートはまだ未知数ですが、「柔道金メダリストがどこまでプロレスラーとして化けるのか」という長い物語が、ここから始まったと言えます。

柔道の英雄が、今度はリングでどんなドラマを見せてくれるのか、しばらくウルフアロンから目が離せないのだ!

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