熱海富士は、伊勢ヶ濱部屋に所属する静岡県熱海市出身の大相撲力士である。2020年11月場所で初土俵を踏み、2022年11月場所に新入幕、最高位は前頭筆頭。右四つと寄りを軸にした力強い相撲で注目を集めてきた。
概要
静岡県熱海市で育ち、体格の良さと素直な取り口で早い段階から期待を集めた。四つ相撲を土台にしながら押しも混ぜる型で、立ち合いから相手の動きを見て形を作る場面が多い。土俵際でも粘り強く、崩れても残す姿が印象に残りやすい。
番付が上がるにつれて、幕内上位と当たる機会が増えたことで、相手の圧力や経験値の差を受ける局面も出てくる。それでも一番ごとに修正を重ね、場所の中で内容を整えていくタイプと見られている。大柄な力士に多い大味さより、基本を積み重ねて勝ち筋を探す相撲が持ち味として語られる。
来歴
本名は武井朔太郎。地元の相撲環境で腕を磨き、高校相撲を経て角界入りした。初土俵は2020年11月場所で、序ノ口から段階的に番付を上げていく過程で、勝ち越しを積み重ねて関取に届いた。
2022年3月場所に新十両となり、十両で実績を作ったうえで同年11月場所に新入幕。新入幕の場所では緊張の大きい序盤を乗り切り、経験者相手にも食らいつく内容で存在感を示した。以後は幕内に定着し、上位戦を含む番付で揉まれながら自己最高位の前頭筆頭まで到達している。
幕内では優勝争いに加わる場所もあり、終盤まで成績を伸ばして注目を集めた。こうした経験は、相手の研究が進む中で何を軸に勝つかを整理する材料にもなり、場所ごとの取り口の変化として表れやすい。
特徴
得意技は右四つと寄り。差して形を作れた時は、前に出る圧力がそのまま決定力になる。相手の上体が浮いたところを逃さず寄り切る相撲が多く、勝負どころで腰が割れて前へ出ると強い。
一方で四つにこだわり過ぎず、相手が嫌がる距離感を探って押しを混ぜることもある。立ち合いで低く当たり、相手の腕や胸を起点に止めてから差し手を探すなど、丁寧に工程を踏む取り口が特徴とされる。形が崩れても残して体勢を戻す粘りがあり、土俵際の一瞬で流れを変える場面がある。
大きな体を活かすには、当たりの強さだけでなく足運びと重心の置き方が重要になる。熱海富士は足が揃った瞬間を狙われることもあるため、間合いの詰め方や押し引きの判断が相撲内容の良し悪しに直結しやすいと見られている。
評価
若手としてはスピード出世の部類に入り、幕内の優勝争いを経験した点が高く評価されている。大舞台で硬くなり過ぎず、自分の相撲を出そうとする姿勢は、実況や解説でも取り上げられやすい。
同世代の力士と比べても体格に恵まれ、基礎が整っているため、好不調の波を小さくしやすいタイプとされる。反面、相手が差し手を切ってくる局面や、回転の速い攻めを受けた時に、受け身になって押し込まれる取り口が見える場所もある。上位相手には一手の遅れがそのまま押し切られるため、攻めの継続と決め切りの速さが注目点として語られる。
ファンの間では、地元名を冠したしこ名の覚えやすさも相まって人気が広がりやすい。派手な技よりも正攻法で押し上げていく相撲が持ち味で、勝っても負けても内容で語られる力士として位置づけられている。
熱海富士の得意技は右四つと寄りで、差して前に出る形ができると一気に強いのだ!

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